ドイツかぶれの徒然

英語が嫌いで気づいたらこうなっていた。思い出したように更新するただの生存報告になりつつある

ドイツの鉄道雑感

帰国前に荷物詰めるのもう少し手間取るかと思ったけど意外とすんなり終わったのでBECK'S飲みながら、車中で書いた乱文を校正もせず投げます。まぁ、旅行中に考えていた偽らざる感想というやつです。


・IC2についてf:id:kariya-kito:20180510041838j:plain

(なんと、これだけしか写真がない! 「いつでも撮れるや」って油断は怖いね)
 鳴り物入りで登場した二階建て客車の新型InterCityだが、どうも大荷物を抱えて移動するドイツ人の旅行スタイルに合致していないように思う。乗降には車外から車内へのステップのほか、車内で階段を通過する必要があるわけで大変時間がかかり、年配者などはとてもしんどそうにしている。さらに通常の平屋建て車では機内持ち込みサイズのキャリーバッグまでは荷棚に乗せることができるのだが、IC2ではできない。従って車両前後の荷物入れはすぐ一杯になる。実は車内中央部にもあるのだが、気づかない客が諦めてデッキに滞留する。そして更に乗降に時間がかかる悪循環。お陰でオルデンブルクで接続列車に逃げられた。しかも最初の乗車時、トイレが壊れて悲劇的な悪臭が車内に立ち込めていた……

 ということで、個人的には大変悪評価となってしまったこの新型。乗客が慣れるにつれて解決されていくのか、今後の注目していきたい。てか、こいつの増備はやめてほしい。せめて200km/h出る路線にはそれ相応の車両を入れてほしい……

・ナイトジェット

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(実は乗車した列車ではない。お気づきだろうか? D-ÖBBなのだ!)
 三段の個室寝台を一人で使いました。ホテル代を思えば高くはない、と思います。各室に洗面台があり、使わなかったけど車両当たり一つ? シャワーもありますし。
 ただ、客車自体は割りとボロボロでした。けど、時代遅れのまま打ち捨てられていた末期の日本の寝台列車と異なり、ソフト面のサービスでなんとかその埋め合わせをしようとしている感があり、とても整ったアメニティが提供されていました。何よりサービスがあのワゴン・リ社なんですよ! その点文句の出ようはずもありません。
 朝食は20種類くらいのメニューから6点選ぶ形。追加料金を払えば更に多くもできますし、また夕食や夜食、酒類も注文すれば持ってきてくれます(正直、ここまで充実してると思わなかったから生協で食べ物を買い込んでしまった。ので、頼むことはなかった)。
 乗り心地はというとヨーロッパのネジ式連結器なので前後衝動はなく、停車発車はもちろん機関車の付替えもわからないほど。ただ、夜行列車とはいってもジェットの名に恥じず、200km/h対応車で揃えられていてすっ飛ばすので横Gが意外と大きいです。寝台に寝ている間は大丈夫ですが、走行中に廊下を歩くときは右に左にぶつかるのを覚悟しなければなりませんでした。
 総じて、夜発朝着の夜行列車の長所を最大限に生かしてまだまだ競争力を維持していこうという意思が感じられる、素晴らしい列車でした。今後もしぶとく生き残ってもらいたいものです。