ドイツかぶれの徒然

英語が嫌いで気づいたらこうなっていた。思い出したように更新するただの生存報告になりつつある

新海誠次回作を大胆予想(妄想)

祝!興収100億円突破記念

いやまぁね、新海さん自身がキリキリ舞いしてるであろう時にこんな話をするのもなんだけど、割りと気になる人多いみたいじゃないですか。

一応、新海さんの発言としては「次もサービスに徹した作品」「待って頂いている仕事がある」「雲の対流境界面を舞台にして何か作れないか」という発言がありますが、恐らくそれぞれ別の作品として仕上がってくると思います。 恐らく次の長編作の前に、CMなどの短編作を幾つか作られるのだと思いますので最後のはそこに反映されるんじゃないかな。

で、この記事は新海さんの直近の発言とは全然別に、今までの作品の傾向から予想を立てようという話です。

 

1.長編になる

これは多分間違いないと思います。今まで長編と短編を交互に作ってきたという印象の新海さんですが、これは意図してそうしたわけでもないと思います。

まず『ほしのこえ』までは個人制作だから短編になるのは仕方ないですよね。『雲の向こう』は45分程度のつもりがあれよあれよという間に90分作品に。それで制作体制を管理しきれなかった悔みから、『秒速』は短編三部作という形に。『星を追う子ども』は満を持しての120分作品でしたが、残念な結果に。そして『言の葉の庭』45分、これも元々上映の予定がなかったことを考えると長い方です。

長編で思うところがあって短編に戻る~を繰り返してきたので、『君の名は。』で成功した今は次も堂々と長編で来ると思います。資金面の問題もまずないでしょうし。しがらみが増えるのは怖いですけど。多分本人もそれを恐れてますし。

ただ、今作も本人曰くなるべく短くしたらしく、脚本段階の計画から11分ほど減っているらしいです。次回作も90分~110分くらいかな?

 

2.過去作との共通性は続きながらもマンネリは避ける

君の名は。』のあちこちに過去作のセルフオマージュ、あるいはかつて使った手法の再用が見られます。むしろイース以来のすべての作品に何らかの関連性があると言える程。

星を追う子ども』はほとんど過去作との関連がなかったので、次も全く新しい要素だけで固めるよりは、まだある引き出しを有効活用していく方向じゃないかと思います。

一方で『君の名は。』がこれほど有名になったのですから、「あ、これ前にもみた」となっては困るので、過去作で使われた要素のうち『君の名は。』では使われていない要素、が盛り込まれる公算が高いかな、と思う次第です。

具体的に挙げていきましょう

・巨大メカorミリタリー

ほしのこえ』『雲の向こう』『秒速』『星を追う子ども』で登場。これまで美しい背景の中に壮大な塔や、宇宙船、飛行機が描かれました、そしてなんといってもロケットの打ち上げシーンは圧巻。『君の名は。』での彗星描写も壮大さでは近いものがありましたが、次はメカメカしいものが出て来きてほしいなぁ。

・雨

言の葉の庭』でさんざんやったためか、『君の名は。』ではあまり雨が降りませんでした。御神体に行くシーンと、あとラストシーンは雨上がりでしたね。でもひょっとすると次は雪かもしれません。新海さんの原体験の一つであろう小海の厳冬は、『雲の向こう』『秒速』以来登場していませんので。

・猫

新海さんと言えば猫! というぐらいだったのに、『君の名は。』には登場しなかったんですよね。割りとビックリしました。代わりにテッシーに懐いてた犬がいましたね。次回はチョビとミミの再登場に期待大。

・異世界描写

異世界を舞台にした『星を追う子ども』はもちろん、夢幻の世界はそれ以前の作品にはよく出てきました。ただ、『星を追う子ども』の異世界設定はちょっと私もついていけなかったので、また夢の世界みたいな幻想的な世界を壮大な背景で描いてほしいかなぁ。

 

うーんもっとありそうだと思ったけど、予想以上に『君の名は。』でも出てきたなーって要素が多くて見つけづらいですね。

 

3.定番は定番に

定番といっても、『星を追う子ども』はほとんど定番から外れてるんですよね。やっぱりあれはちょっと毛色が違う。

・電車

ひたすら定番。実は『クロスロード』の渋谷川神田川の場所って前から好きでした。

新海作品の鉄道には「日常の描写」としての役割と「奇跡を演出する乗り物」としての役割があると前書きましたが、ホームで登場人物が佇んだりベンチに座っているときというのは「運命の到来を待っている」ということを暗示してるのだな、と最近思うようになりました。『はるのあしおと』『ef』『クロスロード』……そして総武線を待つ三葉もです。でも踏切はもう勘弁(秒速トラウマ)

・空と雲と星

これも言うまでもない。新海作品の代名詞。よく過去作を見れば空が緑色だったり黄色だったりすることもあるんですよね。アニメでは空が青いということも、青くしようという意図なしにはできないのです。

・引き裂かれる二人

これまた『星を追う子ども』だけはわかりにくい。あれはモリサキ先生が主人公なんだよね?

しかし時間、精神的な距離、物理的な距離、夢の世界、死別、職業倫理の壁と色んな引き裂き方をしてきた新海さんですが、これまた最後以外は『君の名は。』にぶち込んできました。次は一体どんな引き裂き方を……

・MV的手法

別にRADが初めてというわけじゃないんです。『ほしのこえ』も『秒速』もMV的に曲に合わせた映像の作り方をしてます。それに各種OPやCMの多くがそういう作りであることを考えると、むしろMV的な手法は定番に入れる事ができるでしょう。

多分次もタイアップしたいという魑魅魍魎が沢山現れるでしょうが、相性のいい音楽担当者と組んでくれることを願います……天門さん帰ってきてー。あ、でもやなぎなぎさんの主題歌ってのも聞きたいかも。

 

これももっとあるでしょうがこんなところで。詩的なモノローグも個人的には好きなんですが一般受けしないだろうし減る一方かなぁ……

 

4.舞台は海外に?

これはもう大胆予想。というのも、最近新海さんは顔が売れすぎて近所も歩けないほどらしいのでw 海外逃亡説が出てるのでひょっとしたらと思います。

過去の新海オリジナル作品で海外が舞台のものはないですね。BSFがイタリア舞台なのはどっからどーみても相田先生の趣味だろうし。星を追う子どもでちょっとだけ海外っぽいシーンがありました。あとは大成建設

もし海外ロケハン中心になるなら、以前も新海さんが行っていたロンドンが最有力候補かな? 是非ドイツ行って下さい

※ほんとに今ヨーロッパ訪問中みたいですね。ミュンヘンも立ち寄られた様子。どうやらスペインで映画祭に出品しているよう… 

 

5.フェチ成分は増える

いいぞもっとやれ誰か周囲の人止めてあげて

 

最後に、長々書きましたが内心ではこれらの予想を全て裏切る驚きの作品を期待しています(ハードル爆上げ