ドイツかぶれの徒然

英語が嫌いで気づいたらこうなっていた。思い出したように更新するただの生存報告になりつつある

君の名は。

昨日見てきました。えっちょっとまってなんで一番大きなスクリーンなのなんで売り切れてんのなんでその次も満員なの

ネットではけっこう話題になっていたとはいえ、新海さんのネームバリューも上がったもんだな……とか生意気なことを考えてしまいました。

いやぁ、もうテレビの時代じゃないよとかいいつつ、テレビCMもそんなにしてない映画がほぼネットの評判でこれほど大入り満員になるなんて時代は変わったもんです。

っておっさん臭いことを言ってますが、私が新海さんを知ったのはefのオープニングムービーを見たときで、その時は18歳以下だったんですがねw(ってちょ、今調べたら10年前か

 

まぁ絶賛公開中なんでネタバレは避ける方向で・・・

新海さん初のエンターテイメント作品、って感じがしました。今までは美しい世界観や詩的なセリフ廻しを楽しむ感じで芸術的なつくりが多かったと思いますが、今作はキャラクターの人間味がぐっと増してストーリーも止まらない急展開で釘付けになっていく感じです。

まぁ今までが単純だったわけでもないですが……一度見ただけでは細かなところまで見きれてないに違いない……という思いも強いです。

 

新海さんといえば美しい背景、ってことで東京と山奥の村のどちらも緻密に書き上げられています。これがいつもフィクションの世界にリアリティを与えてくれるのですが、本当に今作は実在する景色と実在しない景色が自然につながる。

言葉の面でも今までは全編標準語で作られていた(新海さんって信州の人ですし、信州の人って訛らないってイメージがあるのですが……どうなんでしょ?)のですが、今作は西日本方言に含まれる飛騨の言葉が半分くらいを占めるので、これまた西日本人にとっては耳なじみがよい。

と、大体誰でも少なくとも主人公二人のどっちかの日常には共感を覚えられるように作られてるんだなーって。今までの冒険する系の作品はちょっと強引な導入であることが多かったのだけど、今作はすんなり物語に入っていける感じ。

 

いつものことながら鉄道のシーンも多いですね。何気に東京の山手線内には点在してるレール骨組みのホーム屋根とか、鉄的にも楽しめるカットがあったりもします。あと新海さんキハ40好きだよね。

完全にスマホ世代の物語なんですが普通に神々の存在があって、何かの偶然というか神の気まぐれというかで物語が動き出す的な。こういう和ファンタジーというか、宮崎神道というか、なんか凪あすの時も思ってましたが、最近そういうの増えてきた気がする。私も好きですが。

それから、これはやっぱり震災後に作られた作品なんだな、って。

こうしたところは海外からの評判がどうなるかちょっと気になる。

「親」が作品に関わってくるのも初めてな気がする。とはいえ、片方だけですが。特にあれは母親から受け継ぐものですから……あーネタバレがry

ということで書きたいことはいろいろあるんですがまだここまでです!