ドイツかぶれの徒然

英語が嫌いで気づいたらこうなっていた。思い出したように更新するただの生存報告になりつつある

デュッセルドルフ近郊メーアブッシュで列車事故

概要は国内メディアでも既報の通り、旅客電車が貨物列車に追突し貨車が脱線、電車の先頭車は大破する事故が起こりました。

www.sankei.com

※追記:記事中には普通旅客列車とありますが、正しくはRegionalexpressつまり快速列車です。

現場はこのへん(Google マップ)です。南東にノイス中央駅、北西にメーアブッシュ・オスターアト駅があり、建物の少ない見通しの良い区間です。

幸いにも死者が出ませんでしたので、日本で続報が伝えられることはあまりないかと思いますが、FAZの記事を読むともう少し詳しい情報が出てきています。

www.faz.net

この記事の後半によると、またしても事故原因は運転指令による無閉塞運転の指示による可能性が高そうです。

以前ホルツキルヒェンの事故の時もブログ記事を書きましたが、その際は単線区間棒線駅を挟み、一方に運転指令(信号扱手)が代用手信号を現示して停止信号を越えさせたことが原因となりました。

今回は衝突の数分前にFreie Strecke、つまり停車場間で「機外停止」していたことも乗客の証言として出ているので、停止信号で一度停車→運転指令が無線で信号を越えるよう指示という流れを裏付けます。

ちなみに当該区間の前面展望です。

www.youtube.com

ノイスの旅客駅を出たあと、貨物ヤードがあってそこに信号扱所がありそうです。その出発信号は腕木式信号機で、次のオスターアト駅までの間の閉塞信号は色灯式信号機になっていますね。もちろん以前紹介した、H/V信号システムになっています。

ホルツキルヒェンの事故の時は、ドイツの鉄道って代用手信号の癖に全速で走るのかよと思ったものですが、そのときは途中に棒線駅があったから徐行を失念したものとも思っていました。

しかし、今回の事故があって改めて、最近ドイツの鉄道では意図的な無閉塞運転が横行しているのではないかという疑いを個人的に強く抱いています。

H/Vシステムはその性格上閉塞間隔が長くならざるを得ず、日本のような多頻度運行には向いていません。にも関わらず近年電車化で運転頻度を上げている都市近郊の路線で、立て続けに事故が起こってしまいました。

ドイツでは日本よりかなり多くの貨物列車が走っています。そして貨物列車は古今東西よく遅れます。貨物列車の遅れを旅客列車に波及させないため、先行列車が進行して一定間隔があけば続行運転を許可してしまえば、運転間隔を詰められますが安全を担保するものは運転士の目だけになってしまいます。

今回の事故では運転士は先行列車に気づいて非常ブレーキを扱い、その結果死者が出ることだけは避けられました。また日本の電車より衝突安全性の高い新型電車だったことも功を奏したでしょう。

日本では無閉塞運転に纏わる事故が以前多発したため、必ず指令員の許可のもと実施するように規定が改められています。

無閉塞運転 - Wikipedia

しかしドイツでは指令員が率先して規則を破っているのではないかと思われる現状。これではいくら高度な装置や高性能電車を投入しても事故が起こります。

背景として思い当たるのが、どちらの事故も民営の旅客運行事業者が運行する列車が関わっている点で、一方指令員はドイツ鉄道の職員であると思われることです。

上下分離で運行管理と列車が別会社になった結果、指令員には旅客列車を定時で通すようにという強いプレッシャーがかけられているのではないでしょうか?

ホルツキルヒェンの事故は運転指令が逮捕され、個人的責任を追及されるだけの結果になりましたが、今度こそこうしたシステム全体の問題に目が向けられるべきではないかと思います。

 

暫くドイツで先頭車両には怖くて乗れませんね。くわばらくわばら。

響け!ユーフォニアム。映画二作目と「波乱の第二楽章」

二週目も見てきてしまいました!

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というのも、のぞみぞれの色紙がどうしても欲しかったから!

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1/2の確率だったけど引けた!

一週目は大阪駅の上のとこ、二週目は新京極で見てきましたが、大阪駅のほうが音響が流石によかったですね。

そういえば本物の「駅ビルコンサート」は一週間後ですね。どこが出るのか知らないけど見に行こうかな。

 

そして「波乱の第二楽章」後編も読みました。

(以下ネタバレあり)

あれ、後編のほうがのぞみぞれ編じゃない? 映画の順序と逆になるけどどうなるのかな?

希美が部に復帰してからも思いのすれ違いが続いていた二人。結局、お互いの気持ちに気づいた時が同時に別々の道を歩みだす時になってしまったんですね・・・

そんな器用そうに見えながら実は相当不器用な希美が好きですが。

久美子と秀一。短編集のときに「あれ、付き合っちゃうの? そうなの?」と思ったのですが、最後はむしろ個人的にはしっくりする関係になりました。

この2人の関係性は「戦友」だと思っているので、まさに相応しい立場を得たと言えるんじゃないでしょうか。

さて、三年生になる彼ら彼女らは試練を乗り越えて絆を深めることができるのか。王道のリベンジ編ですね!

 

実は立華高校編は今夏になってやっと読んだんです。前もパラパラと読んでみたのですが、登場人物がみんな強者すぎて、読むのがしんどかった。最後に芹菜が見舞いに来た場面でついほろりと泣いてしまいましたが。

一方今回はもう1ページ毎に笑いで転げ回りながら読んでいましたw 嫌味で漫才できてこその京都人だよね!(偏見)

奏なんて、両親祖父母も京都人の700%京都人に違いないですw

一方、加部ちゃん先輩は登場人物で唯一と言っていいほど大阪っぽい。京阪沿いに引っ越してきたりしたのかな?

三年生編は久美子、秀一、麗奈という三人が幹部になりましたが、どうにも権謀術数に弱そうな三人なので、そこを裏でバックアップする立場が奏・オーベルシュタイン()になるんじゃないかなーと期待。

アンコンに魔法のチケットというワードも出てきましたし、二年生編でももう一作出るかもしれませんが、まだまだ続編が楽しみです。

 

それにしても、夏希先輩いつも低音から高音に跳ぶところで躓いてて、久美子もいつも同じようにアドバイスしてますよね。。。

ユーフォ映画見てきました!

きました!

銅賞版の三日月の舞がほんとよかった!

そして次回作の副題がドイツ語だった!

(注※ このブログは日常の中でドイツ要素を見つけたときだけネタにするブログです。)

 

もともと原作二巻分の中身だった二期の総集編ということで、実質後半の三巻目分だけの中身に。しかし二巻目の時点で三巻目のフラグが随所にありますので、そこを処理した結果ちょっと映画の序盤がおかしな展開になっています。まぁTVシリーズ未見だと気づかないでしょうが、未見の方にはそれはそれで謎の新キャラが多かったのでは?

ロリあすかのシーンがあったからか、随分あすかが年相応に見えました。今までは久美子の視点でばかりあすかを見ていたからか、なぜか自分より年上のように感じていた気がします。ああ、この完璧超人も高3女子だったよね、みたいな。

そして三日月の舞を聞くためだけにもう一度見に行こうかなと思ったり。

ただBGMが新たに増えたせいで若干緊張感を欠いていたような・・・・・・例えば、あすか先輩のカミングアウトのシーンとか。

そういえば、香織先輩と靴紐のシーンもなかった。

 

そして最後に新作の予告が出ました!

www.youtube.com

“Liz und ein Blauer Vogel“ ですってよ皆さん! あれ一つ大文字が余計だな? まぁいいや。

コレを見て後編が出るまで我慢しようとしていた原作新章をその足で買いに行きました。

一言だけ。

久美子、夢に謝りに行かへんままかーい!

映画化というと新曲も世に出るわけで、とても楽しみですね。

ではまた後編を読みましたらきっと更新します。

 

追記:あとNHKBSで響け!ユーフォニアム放送中なのでシリーズ全く未見な方も今がチャンス!です!

「火星の人」読了

前回があんなエントリーだったから、当然読んだんだろうと思われてるかもしれませんが、実はあの後に読みました。

存在自体は知っていたのですが、映画の同時期のゼロ・グラビティがチャイナワンソイ映画だったのと、ビジュアルからして軽薄なアクションものかと誤解してたのです。

だって、映画の火星での活動服、オレンジ色ですよ。迷彩色かっての。ぜひ、火星での活動服には青か緑をおすすめしますね。それこそ仲間が砂嵐に飲まれた時でも発見しやすくなりますし。

で、肝心の小説。

 

爆弾魔フォーゲル、Hurra! (久々のドイツかぶれ要素

 

けどなんですかね。この時期のNASAもののSFでは、中国推しをしないと行けない規則だったんですかね。確かにあの国の能力が人類のためにまともな方向を向いて使われていないのは、全く人類にとっての損失だとは思いますが。

ともかく、前回のエントリーで考えついたようなことは、この作品ではちゃんと採用されていました。それが一安心。

一方でどでかい地球―火星往還船を一つだけ作るってのは、なんかまだサターンVやスペースシャトルのメガロマニアックな発想から抜けてないなぁって感じてしまいます。それにその動力源が原子炉ってのもねぇ。

なるほど無人探査機では燃料を減らすことが省エネルギーと大体一致しますよ。けど、有人船であれば人間が生きているだけでエネルギーを消費しますから、むしろ高速で直行したほうがいいんじゃ。嘘かホントか、作中でも使われてるVASIMRエンジンだと39日で火星に行けるという触れ込みだし。

それに、重力を発生するための回転区画。あれはどうしても重いし複雑。長期の航行を想定すれば無重力障害も影響が出るでしょうが、短期で高速の航行なら行程の大半を加減速に費やしているので重力区画いらずです。

そしたら惑星間宇宙船も火星離着陸船も一隻と言わず数隻建造できるでしょう。

じゃぁ、火星サバイバルのお話が成立しないじゃん。

まぁ、SFはSFですものね。

 

実際の火星探査プログラムでは、予算をケチらずにバックアップのあるやり方でやってほしいものです。

そろそろ火星に行きたいな

C:Sに引き続きStellarisにド嵌りしてしまい、すっかりスウェーデンかぶれに転向しつつある狩谷です。(※といいつつ、C:Sはフィンランド製です)

 

その御蔭とはやぶさ帰還7周年とかがあって、最近有人火星探査計画に興味を持って色々調べていました。

図書館でまともそうな本としてサイエンスZEROでおなじみの竹内先生などが書かれた「人類が火星に移住する日」と、二番目に月に降り立った男バス・オルドリンの「ミッション・トゥ・マーズ」(同名の映画ではありません)を読んでかなりいろいろなアイデアにうなりましたが、ふと気づいたのです。

あれ、どっちにも「どうやって火星に着陸し、離陸するのか」が書いてないな。

コズミック・フロントとかで見る火星探査のイメージ映像だと、着陸船がロケット噴射をしながら降下してきて、離陸するときもそのまま離陸していったりするわけですが、ことがそんなに単純なわけはない。

アポロ月着陸船ですら降下段10トンに対して上昇段4.5トン、つまり降りていくときの三分の一だけが飛び上がったわけです。火星は月よりも大きいので、この割合はもっと小さくなります。

具体的には月の第一宇宙速度が1.68km/sなのに対して、火星は3.551km/s。地球はよく知らている通り7.9km/sなので、火星は月と地球の中間よりちょっと小さいぐらいですね。

これでツィオルコフスキーの公式を使って必要な燃料と積荷その他の重量比を求めますと(参考:「われらの有人宇宙船」p.59)、とりあえず比推力を300秒として月からの離陸には全体の43%を燃料とする必要があるのに対して、火星からは70%ほどを燃料にする必要があります。

なお、地球ではこの数字は9割くらいですが重力と空気抵抗のことを考えると一段式では軌道に乗れないので、二段式ロケットを使うのは御存知の通り。となると、火星から単段で打ち上げるためにもより多くの燃料が必要となることが容易に想像されます。

で、アポロ同様に着陸時もロケット噴射だけで行くなら同じだけの割合の燃料が必要になるわけです。つまり、1トンのもの(機体と人と荷物ひっくるめて)を火星に着陸させて火星周回軌道に打ち上げるには、10トンかそれ以上程度の燃料を一緒に持っていってやらねばならないわけで、地球から打ち上げるロケットと割合的に変わらないレベルになります。

もちろんそれを地球から運んでいく燃料もたくさん必要になってと雪だるま式に計画全体の規模がでかくなるわけですから、かなり非現実的ですね。

 

とはいえ、これを克服するアイデアもいくつかあるようです。一つは減速に火星大気を用いるやり方で、近年のNASAの火星着陸機はもれなくこの方法で行っています。以前はエアバッグみたいなのを最後に展開して跳ね返りながらゴロゴロ転がっていき、最近のキュリオシティの着陸では、最後にケーブルで吊るして着陸させるという新技まで繰り出してきたのですが、こういうトリッキーなやり方を有人宇宙船にも使うつもりなんでしょうか。

もう一つは離陸時の燃料を現地調達するというもので、90年台から提唱されているようです(マーズ・ダイレクト - Wikipedia)。NASAでもメタン燃料を使ったロケットの実験をしているので、この案に則った計画も視野に入れているのでしょうが、燃料生成プラントの重さが燃料全部持っていくよりは軽くなるのが前提になるだろうなぁとは思います(原子炉は絶対無理でしょう)。

更に素人でも考えつく手として、地球と同じように多段式ロケットを使ってやれば重量削減になるでしょうし、赤道から打ち上げてやれば毎秒240mほどお得に打ち上げができます。

結局、火星に行く計画ともなると壮大で余裕を持たせてあるイメージがありましたが、爪に火を灯すような工夫を積み重ねることになりそうですね。

 

それよか、トランプは宇宙開発を推進する気があるのかないのか、メイクアメリカグレートアゲインじゃなかったのかよ。

ユーフォIIのサントラ

今日届きました。聞きました。

 

Disk3の三日月の舞がすごいよ !なにこれ格好いい!

 

アニメでの関西大会の演奏は、作画の神具合に隠れてかしりませんがあまり突っ込まれることはなかったと思いますが、少し物足りなく思っていたんです。なんだか金管楽器が自己主張しすぎで潰し合ってる感じがして。

でもそっちがプロのプレイヤーが参加した演奏で、アニメ未使用の全国銅賞版のほうが洗足メンバーのみなんですよね。

思うに、関西大会版は急に集合してちょっと合わせただけだったんじゃないかな。洗足のメンバーも遠慮があって、なんかバラバラな感じなあの演奏が出来上がってしまったんではなかろうか。

アニメ本編ではそっちを使わないっていう訳には行かないのだけど、納得が行かないからいつものメンバーで快演できるまで録ったのが全国銅賞版といったところではないでしょうか。

全てのパートが引き立てあっていて、輝いていて、洗足オリジナルメンバーが自身を持って世に出してきただけはある素晴らしい演奏だと思います。

ちょっと前のめり感もありますけど、吹奏楽ってそういう感じでなんぼだと思うなw

だけど、「銅賞演奏」と銘打ってるのはそのあたりが原因なのかもしれませんね。

まだまだ演奏団体はこれからも増えていきそうなので、もっともっと三日月の舞がアニメ曲の枠を超えて流行ってくれるといいなと思います。

 

追記がてら:ブックレットのネタバレみたいな話ですが、チャイ4が出てきたのはハルヒからのつながりだと思っていたので全く関係なかったというのが意外でした。ロシア曲に偏りまくってたのも選曲担当者の趣味だったんでしょうかw

Transport Fever発売! と近況

もう一週間以上前ですが、待ちに待ったTransport Feverが発売されました!

いやーもうその数日前から待ちきれなくてですねー

 

なぜかcities:skylines購入してました

 

ちゃんとTpFの翻訳作業もお手伝いしています。ファイル化を取りまとめてくださっている方の尽力のおかげもあり、フリープレイモードはほぼ日本語でできるようになりました。順調に行けば今日中にはチュートリアルも日本語でできるようになります。

 

でですね、あとは週7回ユーフォみてます。みぞれ編は希美が素直かわいいで楽しみだったのですが、あすか編はちょっと色々連想するものがあって辛いです。

昨日一昨日は凪あすの一挙みてたのでその余韻が残ってて、サントラずっと聞いてたりします。

うん、なんかこんな近頃です。